jokogumo note

[イベント]

田代淳うるしのしごと、終わりました

田代淳うるしのしごと、終わりました

6月16日より5日間の日程で開催しておりました「田代淳うるしのしごと」20日をもちまして終了いたしました。限られた会期中にお越しくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。

会場のうえぐもは本当にちいさな場所なので、時間帯によっては人が多くてゆっくりとご覧いただけなかったかもしれません。田代さんもちゃんとお話しできなかったお客様がいらっしゃったことを残念そうにお話されていました。申し訳ございませんでした。

でも今回の展示では改めて、田代さんが「漆のことを伝えたい」というシンプルな気持ちのもと、トライし、続けて来たこと、その意味と成果を感じました。

漆継ぎ教室の生徒さんが漆の表現の面白さ、扱いの大変さ、両方を理解した上で見る様々な作品はまた違ったふうに見えただろうし、反対にこういうものを作る人の漆継ぎ教室に行ってみたいな、と思った人もいるかもしれません。

何かこう、作品ありきというよりも「漆のことを伝えたいと思っている田代淳さん」がここにいて、この人のものを使いたい、買いたい、習いたい。とみんなが集まってくる感じ。

作品や活動がひとり歩きしない。これってとても大切なことなんじゃないかと私は思います。SNSの普及もあって、本意不本意に関わらずモノや人物像が勝手に走り出してしまうことが多い時代だけど、本質はもっとオフラインで、もっとローカルな部分にあることは変わらないと思う。実際に手を取り合える人、そういう人が作るもの。またそれに変わるなにか。そんなものごとを大切にしたいし、今回はそれを改めて感じさせてもらえる展示となりました。

次はまた2年後、かな。みなさまどうぞお楽しみに!