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宮田織物の袢天

宮田織物の袢天

14日(火)からはじまる「宮田織物の袢天受注会」には、真面目に作られた袢天がずらり並びます。

この袢天を作るのは、久留米絣の織元から始まり創業100年を越える宮田織物さん。
デザイン、生地織り、綿入れ、縫製など一貫して行われています。

袢天といえば、「布団に使われるような派手な生地を使ったごわっとした羽織り」としかイメージになかったのですが、宮田織物の袢天はそれとは全く別物でした。

まず生地の織り柄が面白い。
何色もの糸を使って、まるで違う布を継いで作ったかのように見せる織り。感触の面白さを感じる刺し子のような凹凸のある織り。柄に揺らぎがでるように、あえて線の太さに強弱を出している織り。よーーく見ると手が込んだデザインになっているのがわかります。このデザインを再現するのだから、さすが老舗の技術力!凝った生地は織元ならではです。

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継いで作られた生地のよう。濃淡がとてもきれいです。

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一見単色でも縦糸と横糸に変化があって面白い。裏地との組み合わせも絶妙。

こうして生地から袢天へと縫製されていくのですが、身幅や丈の違いはもちろん、袖も長袖、半袖、袖なしとバリエーション豊か。袖なし、半袖のタイプは家事をするにも袖が邪魔にならず、羽織ったまま料理や洗い物をでき、家に帰ればずっと羽織っていられます。長袖タイプはこれはこれでやみつき。羽織ってこたつにでも入れば、全身暖かさに包まれます。

肌にあたるのが綿ってこともあり何だかほっとでき、着たままゴロゴロ。。。もしばしば。中わたがつぶれたり寄れたりしないか気になるとこですが、大丈夫!寄れないように中わたを所々手綴じされているので、偏りが起きにくいんです。うっかり着たまま寝たって、お日様にあてればもふんわり戻り、安心です。

こういう見えないところまでちゃんとしていることがやっぱり重要。長く着られるように手をかけるべきところに手をかけてあります。

その中わたも、袢天の為にオリジナルにブレンドされた混紡わた(綿80%とポリエステル20%)、綿100%わた、絹100%わたとあり、デザインに合わせて使い分けされてます。今回の受注会では混紡わたと綿100%わたの袢天が並びます。ぜひ、羽織り比べてみてくださいね。

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袢天受注会を前に、店主のInstagram(アカウント:jokogumo)にて巡るシリーズ第2弾「袢天で巡る神楽坂」やってます。神楽坂界隈の店主を中心に袢天を羽織ってもらい神楽坂巡りです。色んな体格、キャラクターの方に羽織ってもらうと「へぇー!そうなるのか!」と発見があり面白い。と私たちも楽しみながら巡ってます。こちらもよかったら覗いてくださいね。

スタッフS

『宮田織物の袢天受注会』
2017.11.14(火)〜11.19(日)
※日曜も営業いたします!
12:00〜18:30