自家製味噌を作っていると、「味噌が作れるなんてすごいね」 と言われることがよくあります。「ううん、すごいワケじゃないよー」と返しますが、これは謙遜などではなく本当のこと。作れるんじゃなくて、作っているだけ。要するに、自家製味噌は、作る作れないじゃなくて、作るか作らないかなのだと思います。だって材料はたったの3つだし、その工程もいたってシンプル。じゃあ何で誰もがみんな作るわけじゃないのかというと・・・ちょっと大変だから?かな。

 たくさんの大豆を1度に茹でること、そしてそれを潰すこと。大きなお鍋に大容量のフードプロセッサーなんかがあると楽ちんだけど、こういうものはみんなが持っているわけではありません。「あー疲れた!」「あぁ大変!」そんなことを言いながら、うちにある道具を何とかうまく使い、作ります。疲れても、大変でも、それでもやっぱり今年も「味噌仕込の時期がやってきたな」と思うのは、この大変な作業を含めていろいろな発見と楽しみが詰まっているから。

 材料の産地に想いを馳せ、「もうだめだー手伝って!」と家族を巻き込んだり、「美味しくなぁれ」と願いを込めて仕込んだり、どれどれ・・・と熟成度合いを確かめたり、味見をしたり。味噌作りにまつわるいろいろなことが1年の暮らしの中にプラスされ、最後にたどり着くのはやっぱり「うちのお味噌は美味しいね」の言葉。これぞ手前味噌!
自然と食材に感謝し、手間隙かけて作ったたものを美味しくいただく。食べることって、本来こういうことなのだと思います。何でも簡単に手に入る世の中だから、忘れがちなこんなことを実感できるだけでも1度は作ってみる価値があるかもしれません。

それでは簡単に作り方を載せてみます。



 
 

材料 -8kgほどのお味噌が出来ます− 

●大豆 2kg 
(せっかくの自家製なので国産の無農薬を選びたいもの)
●米麹 2kg 
(乾燥タイプでないほうが風味があって○)

●塩 700〜800g
  (塩選びも楽しみのひとつ)

分量は目安として。大豆>米麹・大豆<米麹のレシピもあるし、だいたいで作っても美味しくできます。塩加減もこのくらいを目安に調節してください。

 

   
 

1.よく洗った大豆をたっぷりの水(大豆の3倍くらい)に漬け、一晩置く

2.1の大豆を大き目の鍋でやわらかくなるまでゆっくりと煮ます

このとき、むくむくと泡が出るので様子を見ながら泡をすくいだします。水が減ってきたら足しつつ、指で簡単につぶせるくらいになるまで根気よく。たくさんの大豆を煮るのは結構大変!一日がかりです。
(圧力鍋で煮ると早いそうですが、うちには小さなものしかないので何回にも分けなければならず、これはこれで根気のいる作業)

 
 

3.大豆を煮ている間に塩切り麹を作る

バラバラにほぐした麹にひと掴み分を除いた塩を加え、手で摺り合わせるようにしながらよく混ぜていきます。なんだか楽しい作業です。 (ひと掴み分の塩は仕込みの最後に使います)

   
 

4.煮上がった大豆を取り出し(煮汁は使うので捨てないで取っておく)、熱いうちに豆の形がなくなるまで(お好みですが)潰す

a. すり鉢
b.マッシャー

c. 袋に入れて手で潰す
d. フードプロセッサー
など、方法はいろいろ。。量が多いほど潰すのも大変!がんばりましょう。

 
 

5.4の大豆が、人肌程度に冷めてきたら3の塩切り麹と合わせる

全体をしっかり混ぜながら、耳たぶより少し固めくらいになるよう、
4で取っておいた煮汁を少しずつ足して調節します。

6.混ざったものを、ハンバーグの要領で空気を抜きながらボール状にまとめていく

   
 

7.お酒や焼酎などできれいに拭いた容器に味噌ボールを詰めていく

空気が入らないよう、押し付けながらぎゅーっ、ぎゅーっと。
間にだし昆布を挟んでいくとうまみのあるお味噌が出来ます。

 

 

8.最後に、5で残しておいた塩を全体に振って(特に縁まわり)、この上から空気が入らないようぴっちりとラップをはり付けたら仕込み完了!

あとは蓋をして、2ヶ月後くらいに全体をかき混ぜる。夏場はカビの発生を監視(カビが生えたところはヘラで取り除けば大丈夫)!半年くらいで美味しいお味噌が食べられるようになります。

※まわりにカビが生えたり、全体をかき混ぜた後には容器の縁をお酒や焼酎で拭き、新しいラップにかえます。
 
    うちのお味噌は美味しいね。  
 
   

  


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