jokogumo note

[もののはなし]

虫喰いの壁掛け時計

虫喰いの壁掛け時計

もう何年も前からお店で扱っていたのに、なかなかウェブショップやblogでも紹介できずにいた虫喰いの壁掛け時計をようやく掲載しました。

写真撮影をしているとき、instagramにはひと足先にポスト。好感触なコメントをいただく中「売り物だったとは!」という実店舗の常連さんからもコメントも...。は、はい。売り物でした(笑)

お店では普通に壁に掛けて時を刻んでおりまして、実は値札などもつけていません。売りたくないわけではもちろんないのですが、なんかこう、値札がしっくりこなくていつか外してしまったのでした。ただ、何も書いていなくともたまに「これって売り物ですか?」と聞いてくれる人もいて、そういうのも悪くないなぁとも思います。だってそれはよっぽど気になるってことだから。

※在庫が複数ある場合はそれぞれの表情を見比べてお選びいただけますのでお気軽にお尋ねください

また、わざわざ聞かずとも「ここにこういう時計があるんだなー」と気に留めてくれていた方がちゃんといるというのも嬉しいことでした。

虫喰い時計はその名の通り、虫に喰われた跡がある材をつかったもので、ひとつひとつ異なる表情や雰囲気が魅力です。こうして時計という姿になっているからそのように感じるのですが、通常そういった材は「使えないもの」として山に放置されているかおが屑として処理されてしまっていたのだそうです。

人だって生きていれば病気にもなるし怪我もします。生きているってそういうこと。

木はおおらかだから、きっとどんなことでも(たとえおが屑でも)受け容れるのだと思うけど、でもやっぱりこうして何か形になって活かされているのをみると嬉しい。これまた人の勝手だけれど。

とってもよい時計ですよ。

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