青森県弘前市で作られたあけび細工のバスケットです。岩木山のふもとで採れる良質なあけび蔓の枝や根を丁寧に取り除き、太さや色別に選別したものをそれぞれデザインや用途に合わせて編んでいきます。

編み組み品はつい形や編みなどに目が行きますが、山でよい材料を見極め採取し、下準備に手間をかけるのは何より大切なこと。

家型バスケットはゆるやかにカーブした本体のかごに合わせ、屋根型の蓋を取り付けたなんともかわいらしい形。屋根の上には弓形の取っ手が、そして本体の両サイドには肩掛け紐を取り付けられるよう輪っか、蓋を留めるパーツももちろんあけび。たくさんのパーツから出来上がっているとても手の込んだつくりです。そして家の真ん中部分の三つ編み。これが全体のかわいらしさをぐぐっと押し上げてくれています。乙女感！弘前らしいかごだなぁと思います。

手に持つと大きさはこんな感じ。

サンドイッチやお弁当、果物を入れてピクニックにもいいし、ちいさな女の子がお出かけ用に持っていたりするのもいいですね。ちなみにうちでは裁縫道具入れとして、いつも棚のところにスタンバイ。ぱかっと蓋を開け、簡単な道具はいつでも取り出せるようにしています。

○真ん中の飾り編み(三つ編み)部分の色は、その濃淡に個体差があります。