横長の山葡萄あじろ編みバッグ
産地 秋田県
素材 山葡萄
W36cm×D8.5cm(底部分)
H19cm
持ち手の高さ 11.5cm
88,000円(80,000円+TAX)
武家屋敷で有名な秋田県角館で作られる山葡萄のバッグです。
その材料採取は大げさではなく命がけ。山に入り、道なき道を進み、出来るだけ長くまっすぐに伸び、編み組みに適した材を探します。採取にいちばんいい時期は。そしてどこによい材料があるのか、山を知っている人でないと出来ない仕事です。見つけた山葡萄蔓はその場で皮をはがし、束ねて持ち帰るのですが、まだ水分の残った重い蔓の皮を背負って山を降りるのも一苦労です。
雪深く、寒さ厳しい秋田の冬に耐え育った山葡萄の蔓は丈夫で良質。日常使いとして毎日持っても一生使い続けられる丈夫さ、使う程に増していく色と艶、育てる愉しみの詰まったバッグです。
横長タイプは、対角線上に1本のヒゴを使って編む斜めあじろ編みでは長くまっすぐに整った材料が多く必要となるため、その材料が揃ったときにしか作れない形。横長のバランスならではの魅力があります。
今回届いたものは奥行が浅めで、すっきりとした印象。
持ったときに大き目のバッグの方がバランスがいいけど、荷物はそんなに多くない。というような方にもぴったりです。
持ち手はパタンと倒れるため物の出し入れもスムーズです。
黒い樹脂製の芯が使われているのが巻きの隙間から少し見える場合もありますが、山葡萄はもともと濃い色合いであること、持ち手の色がさらに濃く変わってくるのであまり気にすることはありません。
また、持ち手を取り付けている輪っかの部分の巻きが緩く見える箇所もありますが、こちらも使用に問題ありません。ご安心ください。
大きさは違いますが、左が約1年ほど毎日持ち歩いたもの。右は新しく届いたもの。使えば使うほどに育ってゆくバッグ、頼れる相棒としてたくさん持ち歩いてください。
●表記のサイズはおおよそです。多少の差は手仕事のものとしてご理解下さい。
●汚れた場合は濡れふきんなどで拭いてください。多少の雨などで濡れても構いませんが、濡れたままにしておくと素材を傷めカビや形崩れの原因となります。しっかりと乾かしてください。
●年月と共に色つやが良くなり、味わい深くなります。自然の変化を長くお楽しみください。手のひらや棕櫚たわしで表面を撫でると早く変化します。
●布ものは蔓に繊維をひっかけることがありますのでご注意を。
●細かなささくれは使っていくうちに取れていきますが、気になる場合は無理にひっぱったりせずはさみでカットしてください。
●細かな毛羽をバーナーで炙って取り除いています。焦げたような跡がついている場合がありますが、全体が育っていくうちに分からなくなります。