jokogumo note

[イベント]

文化祭の御礼と、土脈のこと。

文化祭の御礼と、土脈のこと。

新たな場のお披露目も兼ねたイベント、「jokogumo文化祭」無事終了いたしました!
お越しくださいましたみなさま、遠くから気に掛けてくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。いろいろと不慣れな点もありましたが、よいこと、よくなかったこと、ともに今後に生かし、よりよいスペースへひとつひとつ整えていきたいです。

今さらなのですが、改めてこの場所について。

バタバタとお披露目イベントに突入し、そういえばろくに説明もしていなかったのか。と、今回ご来店のお客様からのさまざまな質問で気が付きました(笑)。

まず、jokogumoの店舗は公園脇のちいさな店のまま。移転の予定は今のところありません。
そして新しい場所。ここはjokogumoではなく、「土脈 -dommyac-」と名付けました。
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店を小さくして2年の間に沸々と、こんなことが出来たらな。こんな場があればな。と思っていたことを少しずつ形にしていく場所にしていきたいと思っています。

具体的には、jokogumoの小さな店ではなかなかやれなかった展示。何かを知るための、また出会うための企画展もやりたいし、jokogumoでお付き合いのある作家さんの個展、新しくご紹介したい作家さんの個展もやりたいです。

それからワークショップや教室。
暮らしの中で役に立つ技術だったり、ひとりだとついおっくうに感じてしまうようなことを集まってやったり、役には立たないかもしれないけれど心を豊かにしてくれるようなものだったり。

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情報ばかりが手に入りやすくなった分、実際に手を動かしたり、自分の頭で考える、また心で感じることが少し遠ざかってしまったように思うことがあります。人から得た情報って、結局は人のものであったり、反対に一般的なみんなのものだったりするわけで、これからの私たちに必要なのは、欲しているのは、きっともっと個人的なもの。そんなふうに思います。

「私は」何をしたのか。
「私は」どう思ったのか。

別に発信なんかしなくてもいいから、自分を主語にして、手を動かしたり、脳をフル回転させて感じたことを、自分自身の人生の潤いにしていきたい。自分が年齢を重ねてきたこともあるかもしれないし、実感そのものが希薄になってきた時代背景もあるのかもしれないけれど、とにかく「実感」を取り戻す場でありたい。

そうしてそれを私のものやあなたのものとして、共有、共感する。多様であることをたのしみたい。
なんでもやってみたいことはやってみよう!そんな前向きでのびのびとした気持ちでいます。

土脈(どみゃく)という名前は、二十四節気七十二候の、雨水の初候「土脈潤い起こる」から取ってきました。

冬の雪が雨にかわり、積もった雪が水となって眠っていた冬の大地に染みわたっていく。
そうして土の中の命が少しずつ目を覚まし、エネルギーがどんどんと広がっていく。
そんな季節の言葉です。

私にも、お越しくださる方にも、それぞれに水が染みわたり、それが繋がって水脈として健やかに流れていくような。そんな場所になるといいなという願いを込めて。
まだまだ水が流れ始めるのはこれからですが、慌てずゆっくりと。

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そうしてまた、新たな景色が見え、その場所の風景として広がると嬉しいです。