jokogumo note

[イベント]

使う漆と知る漆「こぶくらに漆を塗ろう」

使う漆と知る漆「こぶくらに漆を塗ろう」

2月2日から開催の浄法寺漆の企画展「使う漆と知る漆」。3会場のうちのひとつ、坂の上のちいさなjokogumo(うえぐも)は今回ワークショップスペースとなります。1回につきそれぞれ4名程度とこぢんまりしていますが、その分ギュッと詰まった体験ができますよ。

「こぶくらに漆を塗ろう」は、その名の通り漆塗りのワークショップ。塗師のみなさんと同じように、人毛の刷毛を使って漆塗りの体験をします。このワークショップ、イベントでやりますか?と最初に提案してもらったときはびっくりしました。「えー!そんなのさせてもらえるんですか!」だってなかなか出来ませんから、普通。

jokogumoスタッフ一堂は岩手研修旅行で浄法寺を訪ねた際、「特別に」体験させてもらったのですが、それが神楽坂で、しかもその塗ったのが自分のものになるのですよ。(※私たちは塗っただけで自分のものにはなりませんでしたから←恩着せがましい、じゃなくってなんて言うんだっけこんなとき笑)

塗るのは「こぶくら」というお椀のミニチュアみたいなの。ぐい呑みやちょっとしたおつまみを盛るのに使えるサイズです。ワークショップでは外内ともに朱で仕上げたものの内側をそれぞれ素黒目といって顔料を混ぜていない透明の漆(乾くと茶色っぽくなる)で塗っていただきます。

P1132982.jpg
左が通常の汁椀。右がこぶくらです。

これが浄法寺漆器では定番ともいえる「溜」仕上げ(写真左の汁椀)。漆の濃淡によって下の朱が見える度合いが変わるので、塗り斑が目立ちやすいという難点はあるのですが、漆本来の透明感やその変化もよく分かるし、塗りの難しさも実感できる、はず。そしてその分自分が塗った跡をより「愛しく」感じられるんじゃないかな、なんて。素人ならではの発想ではありますが、そんなことで今回のワークショップでは外朱・内溜のこぶくらを制作いたします。

自分で塗った漆器を使えるなんて、想像しただけでそれを肴にお酒がすすみますね(かなり前のめり)。実際に手元にあるとマイぐい呑みとして袋を作って持ち歩いちゃうかも。

お酒を飲まない方も、アイスをちょっと取り分けたり、甘酒を飲むのにも良さそうです。小鉢的にも使えるサイズ感ですよ。さぁさ、漆好きのみなさまも、これから知りたいみなさまもこの機会に是非!


『漆塗りワークショップ -こぶくらに漆を塗ろう-』

●日時
2月4日(日)12時~/14時~/16時~
2月5日(月)12時~/14時~
※すべての回でキャンセル待ちでの受付となりました(1/14)
※2月5日(月)のキャンセル待ち受付を終了いたしました(1/18)

●塗り終わったものはいったんお預かりし、しっかりと硬化させたあとお送りいたします。
※約2ヶ月後のお渡しです

●参加費 6,480円

●漆はアレルギーによりかぶれることがあります。体質によっては直接触れなくてもかゆみなどの症状が現れることもあります。医療保障などは負いかねますので、ご自身の体質などを考慮しご検討くださいませ。

●それぞれ3~4名ずつの少人数のワークショップです。直前のキャンセルがないようにご予定をご確認の上お申し込みください。

お申し込みはこちらのフォームより
※集計の都合上、ご同行者様がおられる場合もそれぞれのお名前でのお申し込みをお願いいたします。

それでは、お申し込み心よりお待ちしております!

おまけ

jokogumo研修旅行のときの、私たちの漆塗り体験

WS02.jpg
はじめに大まかな説明をしてもらいます。ふむふむ、了解。結構うまく塗れそうな気がする。

WS03.jpg
順番にトライ!「つげすぎ!」(のっけから)

WS04.jpg
あれっ、なんか、手は...こうでしたっけ?

WS01.jpg
「・・・。」(必死!笑)

くるりとお椀をまわして塗る様子、簡単に見えていたけどいろんな技がそこに詰まっていて、これはもう身体が覚えているものなのだなぁというのがよーくわかりました。こうして日々積み重ねているんですよね、改めて。それだけでもとっても貴重な体験だし、やっぱり楽しかったのでありました。またやってみたい!