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[イベント]

omotoの鍋つかみ100個展と出張研ぎ屋

omotoの鍋つかみ100個展と出張研ぎ屋

HPのトップ、SNSではすでにお知らせしておりました企画展のお知らせです。

「omotoの鍋つかみ100個展と出張研ぎ屋」

2018年4月5日(木)~4月7日(土)
12:00~18:00(※研ぎの依頼は夕方日が暮れる前まで。それ以降は翌日の研ぎとなります)
場所 坂の上のちいさなjokogumo(うえぐも)/新宿区神楽坂6-22
○鍋つかみのご購入はおひとり様3点以内とさせていただきます

jokogumoどんな小さな端切れも生かし、新たな役割を与えるomotoの鍋つかみ。重ねて、接いで、ちくちく刺して。服を作った端切れでありながら、またふたつと同じものがないにも関わらず、もしかするとomotoのどの定番服よりもomotoらしいのがこの鍋つかみかもしれません。

「豆粒3つ、包める布は捨てるなって言われて。」ずいぶんと前に智子ちゃんにomotoの鍋つかみについて教えてもらったときに聞いた言葉です。「豆粒3つ、包める布は捨てるな。」その哲学は素晴らしいし美しいものであると理解はできるけれど、それを実践し続け、それらを生かすことが出来る人がどれほどいるだろう。この鍋つかみを海外の展示会に持っていったとき、日本の古いものだと勘違いした人がいたのだそう。「こんなに手の掛かることを、今の人がするの?」と。

どうしてそんなことをするんだろう。

「不器用なんですよ、私。」と智子ちゃんは笑い、夫で鍛冶師の康人さん(今回刃物を研いでくれます)も「ほんとにこの人は不器用なの。」と付け加える。

【要領よく、抜け目無く立ち回って物事を処理すること】
智子ちゃんの「不」器用はこれのことなんだろう。自分が納得できるように時間を掛ける。このくらいでいいかなって思わないで、いつも「どうすればもっといいものが出来るんだろう」と考えている。素材を生かし、使い手のことを考え、手を動かす。

鍋つかみはそんな智子ちゃんの不器用さが詰まっているのかもしれない。きっとそう。だから何よりもomotoらしい。

今何個になったかな。あと1週間には100個、並びます。