お面展

作っているものに沿った企画をすることはあっても、企画のために特別な何かを作ってもらうような展示というのをこれまでやってきませんでした。今回ははじめての試みです。

お面を手に入れたのは3年ほど前で、一目惚れしたものがたまたまお面だったのだけど、それを壁に掛けてからというもの、お面の不思議さ、その存在を日々面白く感じるようになりました。他にこういうものはないのです。オブジェでもない、玩具でもない。もっとこう、何かが宿っているような。そんな存在感のあるものを、もっと見てみたい。その面白さを共有したい。

そんな欲がふつふつと湧いてきて冷めず、そう多くはない「この人のお面を見たい」という方々に思い切ってお願いしてみることにしました。お面展というタイトルではあるけど、顔につけるものであることのくくりはなく、それぞれの解釈による「お面」的な存在、またそのような空間をつくるもの。としています。

実は残念ながら叶わなかった方も何名かいますが、このように「概念的なものをそれぞれが解釈する」というようなことをお受けくださった作り手の方々には本当に感謝しているし、それぞれに特異な感性を感じているからこそお願いしたので（本当に勇気を出して、という感じ）、どんなものが集まってくるのかが楽しみで仕方ありません。

ちょっとこわい感じになるのか、はちゃめちゃな感じになるのか、意外とまとまっているのか...正直全然読めません。が、今回はそのわからなさもひとつの面白さだと思っています。私自身も含め、観る側の解釈もとても楽しみです。みなさま、是非見にいらして下さい。

お面展
-解釈としてのお面、その空間をつくるもの-

安彦年朗/泉田之也/工房イサド/豊永盛人/マスミツケンタロウ

2019.10.4-10.9
12:00-18:30
※会期中無休
最終日は16:00まで

新宿区神楽坂6-22

※最終日までたくさんのお面が集まる空間をご覧いただきたく、ご購入の作品は会期終了後のお渡しとさせていただきます。(発送をご希望の際は一箇所500円にてたまわります。国内発送のみ）
また、初日10/4(金)と2日目10/5(土)はお一人様2点までの点数制限を設けさせていただきますことを予め御了承ください。