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[イベント]

東北、山と暮らしの道具展

東北、山と暮らしの道具展

新年あけましておめでとうございます。今年はスタッフも入れ替わり、また新たなjokogumoとしてのスタートです。これまでどおり、頼りになる道具店として、ふらりと立ち寄りほっと一息つける気軽な店として、またいつものあれ、が買える店として、気持ちよくお客様をお迎えできるように。みなさま本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さっそく、2019年最初の展示のお知らせです。
産地や作り手を訪ねるようになって10年余り。素晴らしい作り手、美しい風景をたくさん見てきましたが、ここ数年で作り手の多くは80代後半、90代を迎え、自分の中の危機感のようなものをより強く感じるようになりました。今のうちに伝えておくこと、考えておくこと、それから覚悟しておくことがあるんじゃないか。そのことを意識した展示です。いつも開催しているかご展よりもずいぶんと素朴で、目新しいものはないと思います。昔からある定番が多く並びます。でもそれがいつまでも定番であるとは限らない。あたたかさと、少し寂しさのある展示になるかもしれませんが、ひとりでも多くの方にお運びいただけますように。

生きるってなんだろう。暮らすってなんだろう。


「東北、山と暮らしの道具展」
-生きること、暮らすこと。-

会期 2019年2月1日(金)-6日(水)
時間 12:00-19:30 ※最終日は17時まで
場所 神楽坂フラスコ 新宿区神楽坂6-16


身近にある素材を使い、必要なものをつくる。
自然豊かな日本では土地土地でその文化や知恵が受け継がれてきました。
持続可能なサイクルで数千年もの昔から続いてきたこの暮らしの営みは近年急速に失われつつあり、
多くの素晴らしい知恵や道具が次々とその姿を消しています。
現代の暮らしに必要とされなくなったこれらの知恵や道具は、
いったん途絶えてしまうと取り戻すことは極めて困難です。
必要なものを自分たちの手で作っていた経験を持つ世代もわずかになりましたが、
冬の長い東北にはまだそれが残っています。
この先、受け継ぎ、残すことはもう出来ないかもしれません。
でも、知っている人がいる間に伝えたい、そしてもっと知りたいと思います。
私たちの祖先はどのように自然と関わっていたのか。
なぜそれらが今私たちの心に響くのか。
東北の冬の手仕事、山の恵みから生まれる暮らしの道具よりその魅力を探り、共に考える展示です。


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会期中はワークショップやトークなど、様々なイベントを予定しています。ご予約については、追って記事を追加していきます。まずは日程やおおまかな内容をご参考くださいませ。


○スライド&トーク
「奥会津三島町、暮らしの営みとその仕事」
2月1日(金) 18:30~ 1,200円(要予約) 三島町生活工芸伝承生 井口恵さん

○上映会&トーク
「草・木・つるの恵み(民族文化映像研究所)」
伊藤征一郎さん(カゴアミドリ)×小池梨江(jokogumo)
2月5日(火) 18:30〜 2,200円(要予約)

○ヒロロの縄ないワークショップ
2月1日(金)14:00〜 *17:00受付終了 
2日(土)12:00〜 *18:00受付終了 
1,200円 (予約不要・先着順)  三島町生活工芸伝承生 井口恵さん

○イタヤ馬づくり
2月2日(土)①14:00~②16:00~ ③3日(日)13:00~ 
1,000円 (要予約)  民芸イタヤ工房 菅原文子さん

○マタタビのヒゴづくりと米研ぎざる修理
2月3日(日)①12:30~②15:30~ 
2,500円(要予約) 金山町民芸品創作研究会 菅家哲夫さん

○実演 *それぞれ夕方頃まで
2月2日(土)・3日(日) イタヤ細工 民芸イタヤ工房 菅原清澄さん 
2月3日(日) マタタビ細工 金山町民芸品創作研究会 菅家哲夫さん 
*ワークショップの時間を除きます