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ちいさな絵をかざろう-山口一郎展-終了しました

ちいさな絵をかざろう-山口一郎展-終了しました

7日間の日程で開催しておりました「ちいさな絵をかざろう」-山口一郎展-、無事終了いたしました。ちいさな展示にも関わらずご快諾くださった山口さん、それからお越しくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。素敵な絵に囲まれ、また向かいの公園からの子供たちの声や鳥の声を聴きながら、とてもあたたかで気持ちの良い1週間となりました。

まったく未知の、はじめての絵の展示でしたが、多くの方と山口さんの絵を前に静かな時間を過ごし、いろいろなお話もお聞かせいただき、「絵」という存在の素晴らしさも改めて感じました。くらしの道具を中心としたjokogumoですが、それがあることによって心持ちが変わったり、ふと息抜きになったり、立ち止まって暮らしを考えてみるきっかけになるという点ではjokogumoが扱う自然素材であったり、手仕事の道具と山口さんの絵には共通するものがあるように思います。

思い浮かぶのは、岩手のおじいちゃんが作っていた木の杓子。今はもう作られていないのだけど、ふかふかの木屑がじゅうたんになった作業小屋でひたすらに鉈をふるい、曲がりカンナで窪みをつける。使いやすいよう、持ち手のカーブにも気を遣って。なぜそのおじいちゃんなのかと思うけど、なんだろう。それをしているのが好きだという気持ちもそうだけど、杓子なら使う人、絵ならそれを飾って眺める人。その先にいる人の気配を感じていることが、あたたかなものとして伝わってくる。いつもとニコニコしていて、どこかチャーミングで、物語の中にいるような。私にとって、山口さんも、杓子のおじいちゃんも、そんな印象です。

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あぁ、本当によかった。またこんな機会があることを心より願いつつ。フレームやオーダー分をお待ちのお客様も、お渡しまでどうぞお楽しみに。