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[子育て]

息子が山村留学したはなし⑥

息子が山村留学したはなし⑥

息子が山村留学したはなし①はこちらより

前回の⑤はこちらより


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小学5年を田舎の小学校で過ごすと決めた山村留学中の息子が、夏休みで帰ってきました。
毎日1時間の道のりを歩いて登校し、週末は自然体験。こんがりと日焼けをして、短く切っていった髪もまた元通りに。

4月から3か月半くらい。

この間に会ったのは、送って行った日と迎えに行った日をのぞいて、参観日と親子イベントの2回。それぞれ数時間しか交流はなく、普段はお手紙でのやりとりでした。

と、いっても手紙をせっせと送っているのはこちらばかりで、息子からは4月の2週目くらいに「たのしく過ごせそうだから心配しないでね!また来週書くね。」というハガキが1枚来たきり。永遠にやってこない来週よ...(遠い目)。

便りがないのは元気な証拠。とはよく言ったもの。私もその言葉を胸に、元気に楽しくやってるってことなんでしょう。と思いながら過ごしましたが、東京の小学校のお友達には2度3度と手紙を送ったりもしていたみたい。

手紙なんて今の子はほとんど書くことがないから、自分宛に友達からハガキが届き、それの返事を書く、というのは息子にとっても、お友達にとってもよい経験になっているようです。

届いたかな。届くかな。って、お互いに思い合う時間もいいもの。人と会っている時間も大切だけど、会えない時間だからこそ育つ心もきっとあるはず。

さて、そうして初めての帰省です。
過去2回、向こうで会ったときはどこかよそよそしく、素っ気なさを感じていたので、どうなってるかなーと心配してはいたものの、いざ引き取りに行ってみると、今回は会ったときから全くもって留学前の、いつもどおりの息子でした。

「数時間でまた家族は戻っていく」ということと「今日は家族と一緒に帰る日である」ことが、心の持ちように大きく影響しているというか、息子なりにコントロールしていたのかな、と思ったのでした。ようやくスイッチがオフになったのかもしれない。


そうだよね、こんなに長く家族と離れ、初めての場所で初めての仲間と日々過ごしながら、初めての学校に通うわけだから。


それだけでも十分えらい!
よくがんばったよ!

と、これは手放しで褒めるところ!とは思いつつも...


こらー!片付け出来ないの全然直ってないじゃん!
またこれ忘れてるじゃん!
洗濯物はポケットの中身もちゃんと出して!
水筒は?
宿題は?

という生活の諸々は容赦なく押し寄せてくる。

息子はというと、前となーんにも変わらず
「まぁ、まぁ。ね」とニコニコ顔のマイペース。
母にとっても、日常が帰ってきたなってところです。

おかえり。
これから8月の終わりまで、息子のいる日常を大切に楽しみたいと思います。