息子が山村留学したはなし④

まだ続いている、息子が山村留学したはなし。
もうこれは、記録みたいなもんなんで...笑
息子が山村留学したはなし③はこちら
最初の①はこちら
息子が留学先に旅立って2か月が経ちました。えっ、2か月?
改めて「2か月」っていうと信じられない気持ちで、体感的にはもう半年くらい経ってるんじゃないかと思う。
ひとりっ子で、マイペースだし、忘れ物もしょっちゅうで、あれ持った?これ持った?それやった?と毎日何度も確認...そんな子が、親元を離れ、自分のことはちゃんと自分でやれるんだろうか。自分で決め、それを守っていけるのか...
大丈夫でしょう、なんとかなる!
とはじめは楽観的に考えていたのに
友達とはうまくやっていけるかな。
いけずな子がいたらどうしよう。
相談できる相手はいるのかな。
誰にも言えないで溜め込んでいるんじゃないか。
孤独を感じているかもしれない。
などなど...
想像ってなんで不安方向に広がってしまうんだろう。
人の不安や心配ごとの8割、いや9割は実際には起こらないものだというのに。
どうしよう!どうすべき?と、考え出すとキリがなく、心配で、またしばらく食欲が失せたりして(すぐ失せるタイプ)。でもあるとき、あぁ、これは子どもだけでなく、親も成長すべきタイミングなんだなと、思ったのでした。
いろいろと心配をして不安になったとしても、何をしてあげられるわけでもないし、そもそもそんな心配するようなことだってないかもしれない。ほら、自分が子供の頃を思い出してみようよ。
・・・
って、やっぱりいろんなことがあったな。
仲間外れにされたこともあるし、ケンカだってした。あからさまな贔屓をする先生もいたし、よそのおっさんに理不尽に怒鳴られたこともあった。校庭で遊んでいたらどこからか石が飛んできて顔に当たったり、男子にグーで殴られたり、工作物をめちゃくちゃに壊されたり。
ひどいな、忘れてたわ。
いや、めっちゃひどいやん。昭和か!(昭和です)
でも、そんなときどうだったかというと、悔しかったり、泣かされたりもしたけれど、何かあるたびに子供なりに学んで、強くなってきたなって。泣いてるだけじゃだめだ、と思った記憶もちゃんとあるし、真面目に謝ってくれたから許そうとか、同じように泣かされている子がいたら味方になって、私が代わりに敵を討ってやる。とも思った。戦国か。
そうだ、子供は子供なりに経験して、感じて、考えて、学ぶのだ。
大人はそれを信じて、見守る。
実際、自分が子どもの頃もほとんどの場合、親はそういう立場だった気がする。
大丈夫、どんなことも経験値。
そんなふうに思えるようになって、少しはどっしりと、構えられるようになった気がします。
先月、留学してはじめての親子イベントがあり会いに行ってきたのですが、その中で別の留学生のパパが息子に「友達とケンカすることとかない?そんなときどうするの?」とナイスな質問をしてくれました。
どうなの?そこんとこどうなの?と、めっちゃ気になった母ですが、息子の答えは
「うーん、そりゃあやっぱりケンカしたり衝突するようなときもあるけど...そのあとは、それまでよりももっと仲良くなれる、って感じ^^」
泣!
ほんと、余計な心配はいらないね。
親も成長、子も成長。母もがんばろう。